栗
- 渡辺晴子
- 2017年10月13日
- 読了時間: 5分

こんにちは、渡辺です。
9月から栗が解禁でした。
東京は、八王子の利平栗が有名です。
うちでも大量に仕入れまして渋皮煮と甘露煮を作っています。
今年は三種類の栗を使用。
東京利平栗は甘露煮。
京都丹波栗は渋皮煮。
九州銀寄栗は渋皮煮。
やはり、京都丹波栗は一番サイズも大きくて立派でした。(流石です)
渋皮煮を作るためには、皮むき(傷をつけないように)→下茹でアク抜き3回ほど茹でこぼし後重曹抜き→砂糖を加えて数日に渡り煮詰める。という、時間と手間がとてもとてもかかるものです。
もっと簡単に作れるのかもしれませんが、うちはこの工程で行いますので、
出来上がりまで最低丸二日かかっています。
今年は農家さんまでとれたてを買いに行ったのですが、
すぐに調理せずにうっかり5日強空けてから下ごしらえに取り掛かったのですが、
これが大失敗でした。
下茹で前に半日水につけておいたのですが、
小さな芋虫ちゃん(1センチくらいの)が必死にもがいておりました。
『虫がつくのは殺虫剤や農薬を使っていない良い証拠だ!』
なんて思い、1回目の下茹でをしてから皮むきを行なったのですが、
剝けども、剝けども、中からお陀仏な小さな芋虫ちゃんの嵐でした。。。。
(2Kg中80%はいらっしゃったと思います。)
虫を取り除く作業をすれば、当然内側の皮を傷つけますし、
食われたところを取り除けば形は崩れて形状は失われます。→よって、甘露煮へ変更。
小さく刻んでケークに入れたり、ペーストにして生地に練り込んだり。
使用目的が変わりました。
それにしても、
なぜこんなにも芋虫ちゃんがいるのかと疑問に思いまして、(←穴は開いていないのに)
グーグル先生にお尋ねしたところ、
栗は花の段階で卵を産わえ付けられるらしく、90%の確率で虫様がいらっしゃるようです。
卵から孵った彼らたちは、生まれた時から栗しか食べていないので、
虫ごと食べても栗の味しかしないようです。
さらには、もぐもぐ切りを食べて進みながら、もちろん排泄もされるわけですが、
そちらももちろん栗の味だそうです。
戦時中は、人間にとって貴重なタンパク源の一つでもあったらしいです。
スーパーで売られているような栗は、卵から孵らないように、ものすごい量の殺虫劑を撒いているらしく、風味などやはり劣ってしまうようです。(中国産の栗をネットに入った状態でよく見かけますが、日本との距離を考えると色々と想像できてしまいますね。)
採れたてを直ぐに調理、が、一番良いということを改めて実感しました。

それにしても、彼らは栗の花に卵を植え付けようとDNAに刻まれているのでしょうか?
あんなに硬い殻や、イガイガに守られて入れば害虫に襲われる心配もないですし、一番弱い時期を安心して過ごせますよね。
栗の硬いからを食い破って出てきた虫くんは、そもまま地中へ潜り、2〜3年で成虫(蛾)になって空へ羽ばたくわけです。(冬眠でしょうから、その期間は何も食べないのかな?)
ということは、彼らは栗でできているわけで、
栗が空を飛んでいると考えられなくもない。。。
私たち人間も、色々なものを食料としますが、個人であると思っていても、
全部つながっているんですね。生命やこの世界の神秘性を垣間見ました。(芋虫から。笑)
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栗の皮をむいている際に、硬いからと渋皮のあいだに、
渋皮から生えだしているような産毛のようなものがあるのですが、
その姿が、全身が毛で覆われた蜘蛛の『タランチュラ』にとてもよく似ていました。
見た目から危険レベルが漂っています。
それを茹でて、筋を取ったり産毛をすべて排除して、ツルツルの渋皮だけになったうっすらピンクの栗は、
looks like『脳みそ』 です。
見た目のグロテスクレベルも高いです。(洋菓子でモンブランってありますけど、あれは、looks like『脳みそ』って意味じゃないかと思えてしまいました。)
世界の理のようなものに、フラクタルとか、相事象とかありますけど、
そんな大それたことを言うわけではないのですが、動物(人間含めて)のデザインは、
植物界に散らばっているようにも思えてなりませんでした。
全部つながっているんでしょうか? 生命やこの世界の神秘性を垣間見ました。(栗から。笑)
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栗の花の香りって、精○に似ているって聞きますよね。
成分がなんとかかんとか。
都市伝説みたいなのもありますけど、正式なアロマ成分はこちらの記事に記載されていますので、
リンクからお飛びください→http://www.02320.net/chestnut-and-spermine/

いえ、別にね、、、それを意識して撮ったわけでもなんでもないんですけど、

そもそもこのデザインにも色々問題があるとは思うんですけど、、
結果、出来上がりを見るとそう見えなくないよね? って言うか意図したでしょ? みたいな感が漂ってます。
サブリミナルです。サブリミナル。
花や実の段階で、既にサブリミナルです。
岐阜に、恵那市ってあるのですが、あそこの名産は栗です。
『えな』は、『胞衣』でもありますし、古語で胎盤も意味するらしいですよ。
胎盤と栗も、とてもよく似ています。
硬いからを取り除いて、筋がまだついた状態なんて本当にそっくりです。
子宮の中にある胎盤は、多少浮力で膨らみがあるのでしょうし、
きっと栗の姿に見えるんじゃないかと想像してしまいます。
胎盤を見たことのない方は、自己責任でグーグル先生にお尋ねしてください。
恵那市の名産が栗なのももうねぇ?アレですよね。(濁してそう言っときます。)
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栗が『あわ』なんて、日本語の始まり(入口)と終わり(出口)で、意図が込められているとしか思えない!
栗から色々な世界が見えて面白かったです。
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